リビングウィルとは

以下 一般財団法人 日本尊厳死協会 リビング・ウイルガイド Living Will より 

[リビング・ウイルの意味 「週末期医療についての事前の意志表明書」です。病状が進み死期が近づいていたり、突然の事故に遭ったりして意思決定あるいは意思表示ができなくなった場合に備えた書面です。これがあれば、いかなる時にでも本人の希望を家族や医療側に伝えることができる、己の文身ともいえる存在です。リビング・ウイルは英語(Living Will)ですが、すでにカタカナ日本語として定着しています。人権思想が高まった1960年代の米国で誕生し、患者の権利が育まれるなかで発達した制度です。英語の頭文字をとり「LW」と表記されます。わが国では、協会が設立(1976年)と同時に導入して、「患者の意志尊重」理念と併せて広まりました。現在は、LWに関する国の制度がないため、医療団体、病院、地方自治体などから、いろいろな内容やスタイルで発行されていますが、この広がりは長年にわたる当協会の活動の成果だと自負しています。欧米諸国では週末期医療の制度整備が進んでおり、LWと医療代理人指定をセットにした事前指示書(AD:アドバンス・ディレクチィブ)が法的効力を保障されています。

尊厳死とは、不治で末期に至った患者が、本人の意志に基づいて、単に死期を引き延ばすためだけの延命措置を受けないで、自然の経過のまま受け入れる死のことです。自然死と同じ意味と考えています。本人の意思は健全な判断のもとで自発的に決定されていることが大切です。尊厳死は生の放棄でなく、自分の意思で過剰な延命医療を拒否して、自分らしく尊厳を保ったまま最期を生き、迎える死です。従って、苦しむ患者の要請により医師が直接薬物を投与して患者を死なせる「安楽死」、あるいは患者の要請で医師が処方した致死薬を患者自身が飲む「医師による自殺ほう助」とは根本的に異なります。]

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相談者

櫻井和美 さくらい かずみ

これまで、看護師その後結婚・出産・子育て中に建設会社の総務部・工事部で働き、同時に民間の資格 遺品整理士・心理カウンセラーの資格を取得をしています。